金本氏「今週末には結論」阪神監督就任要請「やるなら人生をかけて」

[ 2015年10月15日 07:55 ]

金本知憲氏

 阪神から来季監督就任要請を受けている金本知憲氏(47)が14日、スポニチ本紙の取材に対し「(球団側に)4、5日考えさせてくださいと伝えた。今週末には結論を出す」と語った。すでに3度、球団側と接触したが、正式要請されたのはクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ敗退が決まった12日夜だったことも判明。この日は京都府内で開催された講演会に出席し、質疑応答で監督問題に触れられると「やるなら人生をかけて」と話した。

 前日13日に和田監督の退任会見があり、阪神の2015年シーズンに区切りがついた。これまでは、和田監督が率いたチームがシーズン、CSを戦っていたことから沈黙を貫いていた金本氏だが、監督問題について、ついに重たい口を開いた。

 「考え中です。(球団側には)4、5日考えさせて下さいということは伝えた。今は、まだ考えている段階。今週末には結論を出す」

 球団サイドは9月30日に今季限りでの和田監督の退任を発表した。翌日の10月1日に南信男球団社長が金本氏と極秘接触し8日には南球団社長に四藤慶一郎球団専務、高野栄一球団本部長も加えて2度目の会談の場を持っていた。だが、この2度の接触では正式な監督要請は行われず、一般論としてチーム再建に向けた意見交換や野球談議に時間が割かれた。最大の理由は、和田体制への配慮。両者とも暗黙の了解として真意に触れることはなかった。12日に巨人に敗れCSファーストステージでの敗退が決定したことを受け、都内で3度目の接触。3時間にも及んだ会談の席上で初めて正式な監督就任要請を受けた。球団側はもちろん即回答を求めることなく、金本氏も考える時間を求めて終わった。

 和田監督の退任会見に同席した坂井信也オーナーは初めて来季の監督問題について言及。「再建するという言葉が適切なのか、つぶしてしまって新しくつくるという言葉が適切なのか…。とにかく第一歩のスタートとして、その体制をつくりたいと思う」。個人名こそ明かさなかったが、意中の人が広島からFA移籍し03、05年のリーグ優勝に大きく貢献するなど、チームを変革させた金本氏であることは明らかだった。

 金本氏はこの日、京都府内で開催された講演会に出席。質疑応答で、阪神ファンという男性から「阪神の監督をされるんでしょうか?」と質問されると、苦笑しつつも丁寧に応えた。

 「まだ正式にオファーを頂いたところなので。考えているところ。仮に(監督を)やるなら人生をかけてやりますし、やらないなら、やらないということしか今は言えないですね…。あと少しだけ待って下さい」

 正式要請を受けてからまだ2日で、現在は熟考を重ねている状況。ただ、金本氏が示す「Xデー」まで多くの時間があるわけでもない。ファイナルアンサーは目前。その最終結論に注目が集まる。

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2015年10月15日のニュース