10・22運命のドラフト 1位指名選手は当日朝に決まる?

[ 2015年10月15日 10:10 ]

仮契約を終えた高橋光と西武・渡辺SD=2014年11月

 今月22日に開催されるドラフト会議。10日を切る頃になると、新聞に「○○球団が○○選手を1位指名!」などの見出しが躍ることが増える。アマチュア野球担当記者としては、12球団のドラフト1位選手を予想し、的中させることが大きな仕事になる。

 だが…。そう簡単に当たらない。各球団は直前まで他球団の情報収集する一方で、ドラフト1位で競合しないよう、自チームの情報管理を徹底するからだ。1年間をかけて、いや、大学生の候補選手に至っては、高校1年時から7年間に渡って追いかけているスカウトもいる。1位指名は周りにバレない方がいいに決まっている。

 そんな中、今年は楽天が早々と仙台育英の平沢大河内野手を1位指名することを公言した。今夏甲子園で3本塁打を放った遊撃手。公表することは競合を嫌う球団へのけん制になるが、抽選覚悟で指名に踏み切る球団が出てくるかもしれない。昨年は西武が前橋育英の高橋光成投手の1位指名を明かし、狙い通りに単独指名に成功した例がある。楽天にとって、地元宮城出身の平沢は是が非でも獲得したい選手なのだろう。

 今月に入り、各球団はスカウト会議で指名する選手のリストを絞り込んでいる。ある球団のAスカウトは「うちは当日の朝まで1位は決まらないと思うよ」と言えば、別の球団のBスカウトも「他球団との兼ね合いもあるからね」。また、別の球団のCスカウトは「多分、投手になるのでは」などと歯切れは悪い…。

 実際に、ドラフト当日に1位選手が前日までとひっくり返るケースは、後日談で何度も聞いたことがある。日本シリーズ開幕2日前の「10・22」。今年はどんなドラマが生まれるか。

 現時点で1位選手になりそうな12人を挙げてみる。あくまで、現時点の、です。

(1)多和田真三郎(富士大・投手)

(2)熊原健人(仙台大・投手)

(3)平沢大河(仙台育英、内野手)

(4)上原健太(明大・投手)

(5)高山俊(明大・外野手)

(6)吉田正尚(青学大・外野手)

(7)茂木栄五郎(早大・内野手)

(8)今永昇太(駒大・投手)

(9)小笠原慎之介(東海大相模・投手)

(10)オコエ瑠偉(関東第一・外野手)

(11)高橋純平(県岐阜商・投手)

(12)岡田明丈(大商大・投手)

 順番は北から南。あくまで参考に。(川島 毅洋)

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