涙の敗戦を糧に…広島・大瀬良 来季は「先発として勝負したい」

[ 2015年10月12日 05:30 ]

広島の大瀬良

 今季途中にリリーフに配置転換されていた広島の大瀬良が、来季は「先発として勝負したい」と熱望した。

 勝てば3位、負ければ4位の大一番となった7日の最終・中日戦(マツダ)では0―0の8回に登板して3失点で敗戦投手。チームのCS進出を逃した責任を感じ、涙していた。

 「CSを観ても楽しめないですね。あの舞台に立っていたかもしれないので」。翌8日から動き、自主トレでは完投できる体づくりに着手している。課題は「落ちる球のマスター」とすでに明白にして再出発している。

 1年目に10勝を挙げて新人王に輝いているが、2年目の今季に救援を経験したのは決して遠回りではない。「中継ぎを体験し、完投してくれる投手はありがたいと強く思った。完投できる投手になりたい」

 畝投手コーチは既に来季のプランを本人に示しており、緒方監督も「大瀬良はエース候補」と言ってはばからない。先発復帰は既定路線と言っていい。「黒田さん、マエケンさんからは“お前だけの責任じゃないし、全部を背負うことはない。これを糧に大きい投手になれ”と声を掛けて頂いた」。来季は一段とスケールアップした姿で先発としてフル回転する。

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2015年10月12日のニュース