菅野 バント処理で痛恨ミス…逆つかれ無理な体勢で悪送球に

[ 2015年10月12日 10:08 ]

<巨・神>4回1死一、二塁、メッセンジャーの送りバントを菅野が三塁に悪送球。二走の江越が生還

セ・リーグCSファーストS第2戦 巨人2-4阪神

(10月11日 東京D)
 エースと呼ばれる投手は、どんな状況でも冷静さを失ってはいけない。巨人・川相ヘッドコーチが「4失点目が痛かった」と振り返ったのは、2点ビハインドで迎えた4回1死一、二塁の場面。バントシフトでの菅野のミスだ。

 打者はバントに不慣れなメッセンジャー。バントをさせて三塁封殺狙いのため、一塁手の阿部は封殺を狙う極端なバントシフトを敷いた。投球と同時に阿部が猛チャージ。投手は三塁線寄りの打球をケアするのが通常だが、菅野は投球後に本塁方向へ真っすぐマウンドを下りたため、三塁線寄りながらマウンド付近に転がった打球に逆をつかれた。逆シングルで捕球するしかなく無理な体勢で封殺を狙った結果は悪送球。最悪の適時失策となった。

 初回にプロ初の2者連続被弾で3点を失い、2回は送りバント失敗で併殺など、4回4失点(自責3)の内容はまさに独り相撲だった。「4点目の取られ方が恥ずかしい。(初戦を勝ち)いい流れだったのに申し訳ない…」とこの日26歳の誕生日を飾れなかった菅野。大舞台で自分の投球ができていないもどかしさが、さらなる凡ミスを呼んだ。 (山田 忠範)

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