勝負の分かれ目…ロッテ田村“合わせるファウル”で配球誤った

[ 2015年10月12日 08:00 ]

<日・ロ>レアードを迎え話し合う田村(左)と大谷だったが…

パ・リーグCSファーストS第2戦 ロッテ2-4日本ハム

(10月11日 札幌D)
 ロッテバッテリーが、勝負球の選択を誤った。1点リードの8回1死一、三塁で打者は今CS好調のレアード。セットアッパーの大谷は、1ボール2ストライクと追い込んでからスライダーを投じた。

 ファウルしたレアードのスイングを見た捕手の田村は「あまり振らずに合わせにきていた。緩い球は抜けると危ない。外野フライも嫌な場面だったので強い球でいこう」と判断。5球目は外角低めの直球で勝負にいった。構えより大きく高めに抜けた147キロ直球は痛打され、中堅フェンス直撃の同点打となってしまった。

 レアードはレギュラーシーズンで34本塁打も打率は・231で129三振と穴も多い。パワーヒッターが相手の場合、比較的リスクが少ないボールゾーンへの変化球というのがセオリーだ。仮に見逃されても2―2とカウントには余裕があった。「レアードがもっと強いスイングだったら、低めの変化球を要求していたかもしれない。あの選択は間違っていた」と田村。3年目の21歳が選んだ勝負球に伊東監督も「あそこで(直球勝負に)いく必要はなかった」と指摘した。

 痛恨の同点打で相手に流れと勢いを与えてしまった大谷は、続く矢野に勝ち越し打を浴びた。「一番大事なところで(相手の)好きなコースにいってしまった。冷静に投げていたつもりがどこか力任せになっていたかもしれない」と大谷。勝利を目前にした終盤での逆転負け。ショックは大きい。 (重光 晋太郎)

 ▼ロッテ・落合投手コーチ 四球を出した時点で(大谷)らしくなかった。大谷、内につなぐのがうちの形。大谷の代わりはいない。

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2015年10月12日のニュース