谷、笑顔のフィナーレ「19年間ありがとう」 見守った亮子夫人は涙

[ 2015年10月3日 16:47 ]

<オ・ソ>19年間の現役生活を終え、ナインに胴上げされる谷

パ・リーグ オリックス5―0ソフトバンク

(10月3日 京セラD)
 今季限りで現役を引退するオリックスの谷佳知外野手(42)が3日、本拠地・京セラドーム大阪で行われたソフトバンク戦での現役最終打席でヒットを放ち、19年の現役生活を笑顔で締めくくった。

 ラスト打席は7回。1死一塁の場面で代打で登場した。スタンドが「10」の応援ボードで埋め尽くされる中、ソフトバンク先発・武田の初球を捉えて右前へ。現役生活19年で通算1928本目のヒットを放つと、ヘルメットを脱いで声援に応えた。8回の守備では右翼に入ると、ひときわ大きな歓声。打者1人で中堅から回ったルーキー小田と交代してベンチに退き、仲間たちと握手をかわして選手生活にピリオドを打った。

 試合後の引退セレモニーでは、ファン、ナイン、スタッフらに「19年間、本当にありがとうございました」と感謝のあいさつ。「私は多くを語るタイプではなく、プレーで語る選手」と自らを形容し、誠実な口調で「これからは野球人として誠心誠意、野球を通じてしっかりと、引き続き務めを果たしていきたい」と語った。

 この日は参院議員の妻・亮子さん(40)と愛息2人も観戦。セレモニーでは息子たちが花束を手渡し、亮子夫人も笑顔を見せながらそっと涙をぬぐった。最後はナインの手で背番号と同じ10回胴上げされ、感無量の表情でグラウンドを去った。

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