ヤクルト大引「鳥肌立った」移籍後初V打 首位阪神止めた!

[ 2015年7月1日 05:30 ]

<ヤ・神>スタンドの声援に応える大引

セ・リーグ ヤクルト4-3阪神

(6月30日 神宮)
 神宮のスタンドを見上げた。ヤクルト・大引にとって日本ハムからFA移籍後、初のお立ち台。スタンドのファンから「お帰りなさい」とねぎらわれ、笑顔が広がった。

 「移籍して一、二を争う、うれしさですね。迷惑ばかりかけてきた。(決勝打は)野手の間を抜けた時に鳥肌が立った」。1点を追う6回2死満塁から右越えへ逆転2点二塁打を放った。そして同点とされた8回。今度は1死満塁から、内角速球を中前へはじき返した。左脇腹の肉離れから復帰2戦目。復帰後初安打が逆転打、2本目が移籍後初の決勝打となった。

 開幕から打率1割台に低迷。5月上旬に肉離れで戦列を離れた。だが「力んでケガしたことが、逆にケガの功名になった」と言った。5割、6割の力でバットを振る中、打球が伸びる感覚をつかんだ。伊勢バッティングアドバイザーの「内からバットを出す」の助言と相まって、打撃復調への手応えをつかんだ。

 29日に31歳の誕生日を迎えた。同じ84年生まれの雄平や森岡らと「84年会」を開催。都内のシュラスコ店で、誕生会を開いてもらった。復帰戦となった28日の巨人戦(神宮)は7番だったが、この日は6番。「打てなかったら監督も打順をいじって失敗したと思ったんじゃないかな。打てて良かった」。阪神戦の連敗を7で止め、監督、チームメートの期待にやっと応えることができた。

 「上半期はいいことなかったんで、下半期にいいことがあればいいですね」。大引は吹っ切れた目をしていた。 (倉橋 憲史)

 ▼ヤクルト・畠山(4回に左越え19号ソロ。11年以来の20本へ王手)カットボール。甘いボールだったがしっかりと捉えることができました。

続きを表示

この記事のフォト

2015年7月1日のニュース