広島・薮田 故障乗り越え球団4人目快挙「感謝の気持ちでいっぱい」

[ 2015年7月1日 21:50 ]

<巨・広>プロ初勝利をあげた薮田(左)はウイニングボールを手に、緒方監督から祝福される

セ・リーグ 広島10―3巨人

(7月1日 東京D)
 150キロを超える速球と多彩な変化球を操り、5回を5安打2失点。プロ初登板初先発で白星を挙げた広島のドラフト2位ルーキー薮田は「本当に勝ててよかったなと、ホッとしています」と安どの表情を浮かべた。

 2点の援護をもらって上がった初回のマウンドで、先頭の長野に左越えソロを被弾。いきなりプロの洗礼を浴び、3回には1死二塁から長野に左中間フェンス直撃の適時二塁打を許して同点とされたが、そこから踏ん張った。立岡を投ゴロ、阿部を空振り三振。

 2―2の5回には1死満塁のピンチを招いたが、いずれもストレート勝負で阿部を三邪飛、亀井をニゴロに仕留めて無失点。「ここを抑えなければと全力で行きました。力で押していくしかないと思い真っすぐで押しました」と胸を張った。

 岡山理科大付3年時に右肘を疲労骨折。亜大でも故障に泣かされ、3年時にリーグ戦2試合に登板しただけだったが、プロの舞台で素質を開花させた。広島の新人がプロ初登板初勝利を巨人戦で飾るのは97年の黒田、06年の斉藤、11年の福井に続いて球団4人目の快挙。打線の援護もあって勝利をつかんだ右腕は「マウンドに上がるまでも、試合の中でもいろいろな人に支えてもらったので感謝の気持ちでいっぱいです」と周囲への感謝の言葉を口にした。

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