無安打無得点の危険すらあった…６連敗の中日・谷繁兼任監督　正念場

＜Ｄ・中＞３回２死二塁、梶谷に適時打を浴び肩を落とす若松（右）。左は谷繁兼任監督

セ・リーグ 中日０－１ＤｅＮＡ

（6月30日 沖縄セルラー）
　暗いトンネルから抜け出せない。湿りっぱなしの中日打線は久保の前にわずか２安打。２年ぶりの２試合連続零敗を喫し、６連敗で借金はついに２桁「１０」に膨らんだ。

　「こういう状況で“誰がどうだ”はない。一人一人が強い気持ちを持ってやるしかない」

　３試合ぶりに先発マスクをかぶった谷繁兼任監督は必死に前を向いた。前日の練習前に行った異例の「青空ミーティング」も効果なし。２安打はいずれも自分自身のバットで、采配に専念していたら無安打無得点の危険すらあった。

　先発の若松は６回で１２８球を投げながらも、６安打１失点。２０歳右腕がプロ入り最多の１０三振を奪う力投を見せたが、打線がまったく援護できない。「やり返してやろうという思いを一人一人が持つしかない」と繰り返した指揮官。前半戦の正念場を迎えた。　（山添　晴治）

　　▼中日・又吉（故郷の沖縄で公式戦初登板。１回を抑え）ああいうふうに（声援を）してくれるのはうれしい。１点差の雰囲気を崩さずにできた。