ヤクルト・大引、復帰2試合目での決勝打に「鳥肌が立った」

[ 2015年6月30日 22:00 ]

<ヤ・神>8回、1死満塁の場面で中前に勝ち越しの適時打を放つ大引

セ・リーグ ヤクルト4―3阪神

(6月30日 神宮)
 ベテランの2打席連続の適時打でヤクルトが競り合いを制した。

 1―2とリードを許して迎えた6回、2死満塁の場面で大引は「僕で何とか返してやろう」と強い気持ちで打席に入り、逆転となる右翼線への2点適時二塁打。

 3―3の同点に追いつかれた8回、1死満塁の好機に再び打席には背番号2。しかし、この場面では「自分がダメでも後ろに雄平が控えている」とリラックス。阪神の4番手・福原が投じた145キロのストレートを見事に中前にはじき返すと、三塁走者が決勝のホームを踏んだ。

 オフに日本ハムからフリーエージェントで移籍。周囲の期待も5月に左脇腹を痛めて戦列を離れた。故障も癒え、28日に一軍登録。復帰2試合目で見事に結果を残して見せた。

 お立ち台に上がる大引にファンも待ってましたとばかりに大歓声。「気持ちいい。チームに迷惑ばかりかけていたので、これだけよろこんで頂けて本当にうれしい。決勝打の瞬間は鳥肌が立った」。9年目のベテランは流れる汗を光らせながら、満面の笑みを浮かべた。

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