ゴメス、堅首へ来日初の3戦連発狙う「常に全力で勝利のために」

[ 2015年6月30日 08:25 ]

ヤクルト戦へ向け、東京に向かう阪神・ゴメス

 阪神のマウロ・ゴメス内野手(30)が30日のヤクルト戦(神宮)で来日初の3試合連続本塁打を狙う。1分けを挟んで6連勝中のチームを支える主砲は最近4試合で打率4割、3本塁打、7打点と絶好調。狭い敵地でも勝利を呼ぶ豪快な一発をお見舞いし、首位固めに貢献する。

 1分けを挟んで6連勝と波に乗る首位チームの中心には、絶好調の4番・ゴメスがいる。甲子園でDeNAを粉砕し、次のターゲットは神宮のヤクルト。来日初の3試合連続本塁打へ猛虎の主砲が勇躍、東上した。

 「(調子が)1番良いかというのはわからない。それでも感覚は良いし、ボールは見えているよ」

 シーズン序盤の不振がウソのように、最近4試合では15打数6安打7打点3本塁打と打ちまくっている。28日のDeNA戦では4回に福留に続いて右中間へ2戦連発となる9号を叩き込んだ。1987年に真弓、バースが記録して以来、同一コンビ28年ぶりとなる2戦連続の2者連続本塁打を達成し、「これをもっともっと続けていきたいね。あと10試合くらい続けたいね!」と興奮冷めやらぬ表情でふり返った。冷静さを取り戻すと「あれは試合中の冗談さ」と笑ったが、完全にジョークだと思えないほどの勢いが今のゴメスにはある。

 チームの快進撃は打線の復調から始まった。中でも交流戦最後の試合となった16日の日本ハム戦(甲子園)で3番・福留、4番・ゴメスが固定されてから破壊力が上がっている。G砲にとっても福留の存在は大きく、「自分の仕事はランナーを返すこと。その意味でも福留選手は多く塁に出てくれるし、自分にとってもプラスに働いていると思う」と好調の要因を分析する。

 ゴメス自身の努力も見逃せない。「室内でのスイング練習も続けている」と、試合前に室内練習場でバットを振り込み試合に備えている。前日の試合の反省点などを“最終確認”する作業が打棒復活につながった。

 「常に全力で勝利のためにプレーするだけさ」という言葉が口癖のドミニカン。今季のヤクルト戦は打率・314、0本塁打、3打点。昨年は打率・376、4本塁打、24打点と打ちまくり、30日に対戦する小川も昨年8月31日に甲子園で左越え本塁打を放つなど、8打数3安打1本塁打2打点と攻略した。今季初対戦で福留との3試合連続2者連続アーチを達成すれば、同一コンビでは球団初の快挙となる。

 「チームの状態が良い中で、この先も良い形をつなげて行ければいい」

 充実の時を迎えたG砲が猛虎の連勝街道の道を明るく照らす。(久林 幸平)

続きを表示

2015年6月30日のニュース