ソフトB柳田 速攻V打!初回わずか4球で先制、9球で3点

[ 2015年6月27日 05:30 ]

<楽・ソ>初回1死二塁、柳田が中前適時打を放つ

パ・リーグ ソフトバンク5-1楽天

(6月26日 コボスタ宮城)
 ソフトバンク・柳田が先制打を打ったのは、プレーボールから4球目だった。1番・福田、2番・川島がともに初球を安打と犠打でつくった1死二塁の先制機。「2球でつくってもらったチャンスだから、勢いに乗って積極的にいった」と、辛島の2球目のスライダーを中前にはじき返した。

 この男が打てば、チームは一気に活気づく。内川、李大浩(イ・デホ)の連続安打、さらに松田が左犠飛。ここまでわずか9球で3点を奪い、勝負の流れを完全につかんだ。

 試合前には、モチベーションが高まる朗報も届いた。球宴ファン投票でパ・リーグ外野手部門トップ、全体でも西武・森に次ぐ48万1399票を集めた。昨年は監督推薦で選ばれ、第2戦(甲子園)で2ランを含む4安打を放ちMVPを獲得した。「2年連続MVPというのは無理だと思うんですけど、すごい選手がいっぱいいるので勉強して楽しめたらいい」。コメントは控えめだが、今年の第2戦は地元・広島。「友達がたくさん来てくれるので、そこは素直にうれしい」。柳田のための舞台は整っている。

 9回にも左前打し、70試合で37度目のマルチ安打。打率を・377とし、・381に上げた西武・秋山と異次元の首位打者争いを繰り広げている。連勝で貯金を今季最多の17に伸ばした首位チームの中心。パ・リーグの「顔」として、持ち前のフルスイングで「新お祭り男」を襲名する。 (渡辺 剛太)

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