あと2人で…ソフトB中田 移籍初完封ならず「次回の課題」

[ 2015年6月27日 05:30 ]

<楽・ソ>9回途中で降板した中田(右)は肩をもむ工藤監督にバツが悪そう

パ・リーグ ソフトバンク5-1楽天

(6月26日 コボスタ宮城)
 悔しさが体中からにじみ出ていた。ソフトバンク・中田は中日時代の10年8月8日の阪神戦(甲子園)以来5年ぶり、移籍初の完封まであと2人と迫りながらも松井、ペーニャに連続四球を与えた後、後藤に124球目を中前に運ばれ失点した。

 「1人で投げ切りたかったのですが…。次回の課題です」。1カ月ぶりとなる今季5勝目を挙げ、ヒーローインタビューに臨んでも声のトーンは沈んでいた。

 8回までは、ほぼ完璧だった。4回こそ先頭の牧田にストレートの四球を出し、松井の中前打で無死一、三塁のピンチ。だが、ペーニャ、後藤を連続空振り三振に仕留め、ウィーラーは中飛に打ち取った。8回になっても球威は落ちず、この日のMAX145キロをマークした。

 5月27日の中日戦(ナゴヤドーム)は8回に失点。“今回こそは”の気持ちがあっただけに落胆も大きかった。それでも、内容がギュッと詰まった今季最多の126球。中田は「チーム一丸となってカード勝ち越しを目指しているので、頭を勝てたのは良かったと思う」と次回の完封チャンスに気持ちを切り替えた。(田中 貴久)

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2015年6月27日のニュース