島本でかした!虎育成入団初ホールド 緊張感を力に6回3人斬り

[ 2015年4月17日 08:31 ]

<中・神>和田監督(左端)は救援陣(左から)安藤、島本、金田らとともにナインを迎える

セ・リーグ 阪神6―4中日

(4月16日 ナゴヤD)
 体を支配する緊張感を力に変えた。阪神の島本が初めて僅差リードの場面で登板し、球団の育成入団の選手では初となるホールドをマークした。

 「しっかり抑えるという気持ちだけで今日は投げました」

 西岡のタイムリーで勝ち越した直後の6回、背番号69が、ベンチからマウンドへ駆けた。「全然(緊張感が)違った」と、これまではビハインドでの起用だった左腕が結果を残して手にしたチャンスを簡単に手放すわけにはいかなかった。先頭の武山を145キロの直球で遊ゴロに仕留めると、松井佑も右飛。大島をスライダーで遊ゴロに打ち取り、仕事を果たした。

 初の開幕1軍入りが決まった直後、島本家は“家族会議”を開いて、ある目標を立てた。「甲子園の試合まで絶対に1軍に残りたかったんです」。実家のある奈良で暮らす母・礼子さんから開幕前に「甲子園の試合まで頑張って1軍に残ってくれたら試合も見に行ける」と電話でお願いされていた。入団1年目から両親は鳴尾浜球場だけでなく、地方で行われる2軍戦にも足を運んで、投球をビデオ撮影してくれた。

 「支えてくれた親にも感謝しないといけない」恩返しとなる聖地での登板をモチベーションに開幕から腕を振った。そして、11日の広島戦を礼子さんがスタンドで観戦。「まさかこんな日が来るとは思ってなかったので…。息子が悔しい思いをしてきたのは分かるので、本当に夢みたいです」と目を潤ませた。

 その日登板機会はなく、躍動する姿は見せられなかったが、左腕は「めちゃくちゃ投げたかったですけどね。また、次、見に来た時に良い投球を見せられれば良いと思う」と“持ち越し”となった快投での親孝行を新たな目標に据えていた。

 「どんな場面でもしっかりと抑えていきたい」

 松田が2試合連続のサヨナラ打を浴び、安藤、福原は故障明けと苦しい台所事情のブルペンで島本の存在感が増してきた。虎の“育成の星”がサクセスロードを疾走している。

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