中日４戦連続ミラクルならず　「内容がない」５失点山井が大誤算

＜中・神＞１回無死満塁、マートンに右前適時打を打たれた山井

セ・リーグ 中日４―６阪神

（4月16日 ナゴヤＤ）
　竜のミラクルがついに止まった。２点ビハインドで迎えた９回裏。劇的逆転への条件は整っていたが、相手守護神・呉昇桓（オ・スンファン）の前にナニータ、高橋周、大島があっさり３者三振。プロ野球新記録となる４試合連続サヨナラ勝ちへ執念を見せることはできなかった。

　「同点の時に追い越していれば、違った結果になったかもしれない。粘りは見せられたけど、勝ちにつながっていかないとね」

　サヨナラだけでなく連勝も３で止まり、谷繁兼任監督の声にも元気がなかった。開幕投手を務めた山井が初回にいきなり４失点。２回の福田の中越え４号２ランなどで一度は追いついたが、４―４の６回２死二塁から西岡に決勝の右前適時打を許した。６回１０安打５失点で今季初黒星を喫した右腕は「内容がない投球でした」と猛省した。

　ただ、ここまで１８試合で１１勝７敗、貯金４で単独首位をキープ。敗れた７試合もすべて２点差以内で、この日のような粘りが目立つ。１７日からはマツダスタジアムでの広島戦。苦手の敵地でも白星を奪い、首位固めといきたい。