2番西岡V打!虎新打順ハマって13安打 やっと見つけた今季9通り目

[ 2015年4月17日 05:30 ]

<中・神>6回2死二塁、勝ち越し適時打を放ち、ベンチに向かってガッツポーズを決める西岡

セ・リーグ 阪神6―4中日

(4月16日 ナゴヤD)
 阪神は16日、打線の組み替えが成功し、今季最多の13安打をマークして中日に6―4で打ち勝った。4―4の6回に阪神では初めて2番で起用された西岡剛内野手(30)が右前へ決勝打を放った。新2番の活躍で連敗を2で止め、借金は3。17日からは甲子園で巨人と激突。猛虎が本拠地で逆襲を狙う。

 中日に傾いていた試合の流れを引き寄せた。初回に4点を先制しながら、4回に追いつかれる嫌な展開。前日には2試合連続でサヨナラ負けを喫している。再び漂い始めた暗雲を新2番・西岡のバットが一掃した。

 「勝ちたいという一心。(僕を)2番にしたということは和田監督は攻撃的な2番を求めていたと思う。連敗が続いていた。そういうときこそ、攻めて、攻めて。(打てたのは)その結果だと思う」

 果敢に攻めて結果を出した。6回、2死二塁からの第4打席だ。先発の山井が投じた初球のフォークを迷わず叩いた。勝利への強い思いを乗せた打球は右前へ抜ける決勝打となった。チームの連敗を止める一打。和田監督は目を細め「まだ完全に(打順は)固定できないけど、(西岡の2番は)いろいろなことができる」と称賛した。

 打線の奮起が連敗脱出のカギを握っていた。前夜はわずか1得点。指揮官にとっても寝苦しい夜が続いていた。この日の午前には名古屋の市街地をウオーキング。打開策を考えながら黙々と歩いているときには、すでに腹は決まっていた。現状打破へ向け、1番・上本、2番・西岡の打順の組み替えに着手。試合前には西岡を呼び、1番から2番への変更を告げた。

 「僕は勝てるためなら何でもしたい。全力を尽くす。(2番として)今までと違う形で貢献したい。(監督の意思を)理解して試合に出ていた」

 指揮官の意図は十分、伝わっていた。攻撃型の2番は初回の猛攻も演出した。上本が右前打で出塁すると、ベンチのサインは送りバントではなくヒッティング。期待に応える左前打で好機を拡大し、4得点のビッグイニングにつなげた。日本ではロッテ時代の2005年9月25日楽天戦(フルスタ宮城)以来3490日ぶりとなる2番での先発出場。不慣れな打順でも決勝打を含むマルチ安打の活躍をみせた。

 新2番の奮起で打線は今季最多の13安打。初回の得点は3月31日のヤクルト戦(神宮)以来、今季2度目だった。そのときも西岡の3ランで奪った先制点だった。

 新打線で浮上へのきっかけをつかみ、17日からは甲子園で巨人と激突。「(巨人を)倒したい」。背番号7は打撃スタイルと同様にファイティングポーズを示した。逆襲を狙う和田阪神に、ようやく明るい光が見えた。

 ≪日本では3490日ぶり≫阪神の打順組み替えは今季9通り目で、西岡の先発2番は阪神では初めて。ツインズ時代の11年にも経験はあるが、日本ではロッテ時代の05年9月25日の楽天戦(フルスタ宮城)以来3490日ぶり。チームは今季最多の13安打。3月31日のヤクルト戦(神宮)西岡の3ラン以来2度目の初回得点(4点)もマーク。今季初のナゴヤドーム勝利で、昨季9月5日から続いていた同球場の連敗を5で止めた。

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2015年4月17日のニュース