摂津 序盤3失点も粘り勝ち お得意“西武D”で通算10勝目

[ 2015年4月4日 05:30 ]

<西・ソ>ベンチで勝利投手の摂津と握手する工藤監督

パ・リーグ ソフトバンク7―3西武

(4月3日 西武プリンス)
 崩れそうで崩れない。苦しみながらも7回を3失点にまとめたソフトバンクの摂津が、西武・牧田との開幕投手対決を制し、今季初勝利を挙げた。

 「初回にコントロールが乱れたので、体の開きを修正しました」

 昨季まで9勝1敗と大得意にしている西武プリンスドーム。だが、初回にいきなり秋山に中前打されつまずいた。1死後に連続四球で満塁とすると、続くメヒアにも押し出し四球。3連続四球で先制点を許すと、森には左中間フェンス際まで運ばれる大きな左犠飛を許し、2点目を失った。さらに3回にはメヒアに1号ソロを浴び早くも3失点。不安定な立ち上がりだった。

 それでも、このままでは終わらないのがエースたる所以(ゆえん)。4回以降は左肩をギリギリまで開かず、リリースポイントを前にするよう意識した。5回以外は毎回走者を出したが、6回1死一、二塁、7回1死一塁をいずれも併殺打で切り抜け、8回の逆転劇を呼び込んだ。吉井投手コーチは「あの併殺が全て。あれで流れがうちに来た」と粘りを称えた。

 これで西武プリンスドームでは通算10勝目。今年から球場の名称は変わったが、相性の良さは変わらない。「マウンドの感触?悪くないです」。打線の援護に助けられての初勝利だけに笑みこそ封印したが、エースとして工藤新監督に初の貯金を贈った。

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2015年4月4日のニュース