畠山 山田に続き連夜の満弾!ヤク ハウエル→池山以来22年ぶり

[ 2015年4月4日 05:30 ]

<D・ヤ>初回1死満塁で本塁打を放つ畠山

セ・リーグ ヤクルト8―0DeNA

(4月3日 横浜)
 右翼方向に打ち上がった打球が、強風に乗ってポール際に吸い込まれた。ファウルかと足を止めかけていたヤクルト・畠山は、照れ笑いでダイヤモンドを一周した。初回1死満塁。自身今季1号をグランドスラムで飾ったが「あんなラッキーがあるんだね。あれが満塁で出るなんて。正直、本塁打を打った実感がありません。ただただ風のおかげ」と謙遜した。

 久保対策の「やる気ない打法」が奏功した。右腕には昨年2試合対戦して0勝1敗、防御率1・80に抑えられた。高速クイックなど、打者のタイミングをずらす投球術に翻弄(ほんろう)されてきた。しかし畠山は「ちゃんと構えてステップを踏もうとすると崩れる。投げてくるまでは、やる気なく構える感じ」と深く沈み込む構えではなく、自然体で挑んだ。昨季も6打数3安打、打率・500と相性の良さを見せたが、今季も最初の対戦で結果を残して「タイミングを合わせられればなんとかなる」とうなずいた。

 自身2年ぶり6本目の満塁弾。ヤクルトでは池山、ラミレスに続いて歴代単独3位に浮上した。この日の試合前は、そのラミレス氏の引退セレモニーが行われた。畠山が入団した01年から07年まで同僚だった助っ人。当時は1軍定着前だったが「配球についての考え方とか凄く細かかった。当時は漠然と待っていたが、投手の組み立て方を教わったこともある」と野球論を交わした思い出がよみがえった。大先輩の見守る前で、大きく成長した姿を見せた。

 2日は阪神戦(神宮)の8回に山田が満塁アーチ。これでチームは2日連続の満塁弾となった。93年5月18、19日にハウエル、池山が放って以来22年ぶり2度目の記録。4日も飛び出して3試合連続となれば、プロ野球記録にも並ぶ。「雄平にお願いしましょうか」。頼れる5番打者は豪快に笑って球場を後にした。

 ▼ヤクルト・真中監督(昨季8勝16敗のDeNAに白星発進) 久保に去年やられていたが、ステップを考えながら取り組んで初回から集中力を持ってチームで攻略できた。

 ≪チーム単独3位≫畠山(ヤ)が初回先制の満塁1号。自身満塁本塁打は13年5月17日ロッテ戦以来通算6本目。ヤクルトでは池山10本、ラミレス7本に次ぎ、武上、杉浦の5本を抜いて歴代単独3位に浮上した。また、前日(2日)は山田が満塁弾。ヤクルトのチーム2試合連続満塁本塁打は93年5月18、19日広島戦でハウエル、池山が放って以来22年ぶり2度目のタイ記録になった。なお、プロ野球記録は3試合連続で50年中日、81年阪神、91年広島がマークしている。

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