菅野 開幕投手決定!前回乱調から修正 原監督「それはもう」

[ 2015年3月13日 05:30 ]

<ソ・巨>5回を1安打2失点の菅野

オープン戦 巨人4-2ソフトバンク

(3月12日 ヤフオクD)
 巨人・菅野智之投手(25)が2年連続で開幕投手を務めることが事実上、決まった。12日のソフトバンク戦に先発し、5回1安打の好投。早くから開幕投手の「本命」と目されながら、調子が上がってこなかった右腕だったが、中11日の登板間にフォームを修正し、本来の投球を取り戻した。原辰徳監督(56)が15日にも公表する。今季の開幕は3月27日のDeNA戦(東京ドーム)。その真っさらなマウンドに2年連続で背番号19が立つ。

 結果が求められたマウンドで、菅野が答えを出した。5回を1安打。最速146キロの直球は球速以上に走り、変化球も切れた。登板後の言葉も力強かった。

 「良かったと思います。やっと自分の中で持ち味のコントロールや切れが戻ってきた。“これならいけるな”という感覚が得られた」

 4回には、松中に2ランを許したが、打たれた安打はこの1本。「自分の球を試す余裕があった」と直球でファウルを打たせ、先発に左打者6人を並べたソフトバンク打線に対し、カットボールで積極的に内角を突いた。

 開幕投手は当初から、昨季のリーグMVPの菅野が本命視されてきた。だが、2月28日のヤクルト戦(東京ドーム)で3回6安打3失点の乱調。斎藤投手コーチらと話し合い、登板間隔を中7日から中11日まで空けて調整期間を設けた。

 好調時の投球フォームを映像で見直し、クロスステップになっていた左足を本来のスクエアに戻した。前回登板前には控えていた遠投も連日のように行い、下半身主導の投球を再確認。今後の修正点を問われ「全部です」と自らに厳しかったが、本来の姿を取り戻したのは確かだ。

 15日に開幕投手を正式決定することを示唆している原監督。この日は明言こそ避けたが、開幕投手に値する投球かと問われ「それはもう」と答えた。開幕投手を争ってきた内海が負傷離脱し、寝違えで登板を回避した杉内は14日の西武戦(西武プリンスドーム)が復帰戦。斎藤投手コーチも「(開幕投手に)一番近い存在ですから。間違いないでしょう」と菅野を推す考えだ。

 菅野本人も「開幕だからといって気負うことなく、自分の仕事を全うしたいです」と自覚をにじませた。リーグ4連覇を目指す2015年の巨人の戦いも、菅野から始まる。

 ▼巨人・相川(菅野の球を受け)フォームを含めて、本来の球を投げる姿になった。

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2015年3月13日のニュース