県岐阜商152キロ右腕 “徳を積む”ゴミ拾いから「目標は日本一」

[ 2015年3月13日 05:30 ]

「キャプテントーク」で発言する県岐阜商の高橋

 第87回選抜高校野球大会(21日から12日間・甲子園)の組み合わせ抽選会は13日午前9時から、大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールで行われる。12日は出場する全32校の主将が交流する「キャプテントーク」が毎日新聞大阪本社で開催。32校中、唯一投手で主将を務める県岐阜商の152キロ右腕・高橋純平(2年)はゴミ拾いで徳を積むという部の方針を紹介し、自身初の甲子園で優勝を誓った。

 抽選前日に行われる恒例のキャプテントーク。県岐阜商の主将・高橋はチームとして自慢できることを聞かれると、「ゴミ拾い」と答えた。

 「ゴミを拾って“徳を積む”という部の方針があり、1人ずつゴミを入れる袋をカバンに入れている。登下校の間に空き缶やペットボトルなどのゴミを拾っています」

 ゴミ拾いと言えば、桑田真澄氏だ。PL学園のエースとして甲子園2度優勝。巨人での現役時代に「一日一善」と言いながら練習中にゴミを拾っていた。高橋ら県岐阜商ナインも善い行いをすることで、球際に強くなったり、紙一重の勝負をものにできるという意味が込められているという。

 さらに冬休みにはチームでバイトをしている。毎年、郵便局で1週間ほど年賀状の仕分けを行い「いただいたお金を野球の道具にあてている」という。阪神などが今秋ドラフトの1位候補に挙げる152キロ右腕。自身初の甲子園では「目標は日本一。全部、投げるつもりでいます」とフル回転を誓った。「桑田流」のゴミ拾いで徳を積み、目標を成し遂げる。

 ▽抽選方法 同一都府県から2校出場する東京、京都、奈良、愛媛は決勝まで、同じ地区の出場校は少なくとも準々決勝まで対戦しないように振り分ける。決勝までこの抽選で決定したトーナメントで実施する。21世紀枠の3校は82年ぶりに出場する松山東(愛媛)が四国地区、桐蔭(和歌山)は近畿地区、豊橋工(愛知)は東海地区に入る。

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2015年3月13日のニュース