呉昇桓、2年目はスロー調整 実戦初登板は3月10日濃厚

[ 2015年2月19日 10:07 ]

フリー打撃に登板した呉昇桓

 阪神の呉昇桓(オ・スンファン)が今キャンプ中での実戦登板を封印し、オープン戦初登板は3月10日の広島戦(甲子園)が濃厚になっていることが18日、分かった。

 練習後に、助っ人右腕自ら実戦登板について言及。「今のところ沖縄では投げない。投手コーチと話して実戦の日を決めて、そこで投げられるベストの状態を作っていきたい」。具体的な登板日は示さなかったが、球団首脳の一人が「3月に入ってからのオープン戦で投げる」と明かした。

 呉昇桓自身、シーズンモードに突入するのに多くの時間を必要としておらず、最初の登板後、1度の連投チェックで準備が整うことからオープン戦残り10試合となる10日が有力となった。

 来日1年目の昨季は、キャンプ第2クール初日にブルペン投球を行い、2月20日の紅白戦で実戦デビューを飾っていた。それでも、助っ人右腕は「昨年は1年目ということもあって、首脳陣の方にしっかりと投げているところを見せなければいけないという面もあった」と少々ハイペースであったことを明かしており、どっしりと腰を据えて戦える今季はシーズン開幕にピークを持っていくべく、実戦登板をあえて遅らせる。

 もちろん、調整は思い通りに進んでいる。この日は今キャンプ初となるフリー打撃に登板し荒木、北條相手に53球を投げ安打性はわずか7本。重い「石直球」はほとんど前に飛ばず、昨年から左打者対策として本格的に取り組んでいるツーシームも右打者に試し「(直球は)良い感じで来ていて、感触も良い。(ツーシームは)きょうは右打者に試した」と“新たな武器”に手応えを感じたようす。19日は韓国で旧正月(ソルラル)とあって、前祝いの“快投”を披露した。

 「今のところは体もコンディションも順調。投げていてもバランスが良い」。見据えるのはあくまでもシーズンでの活躍。超スローペースで仕上げてフル回転―。日本一の称号をつかむべく、背番号22が我が道を歩んでいく。

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2015年2月19日のニュース