西岡、初の居残り特守「ファンの声援は背中を押してくれる」

[ 2015年2月19日 08:31 ]

特守で懸命にボールに飛びつくもキャッチしきれず叫ぶ西岡

 阪神・西岡が沖縄・宜野座キャンプ第4クール第2日の18日、鳥谷とともに今キャンプ初の居残り特守を敢行した。背番号1の173本を上回る182本、高代作戦兼内野守備走塁コーチによるノックの雨を浴び、ユニホームの下は黒土と汗でよごれていた。「この年齢になっても鍛えてもらえるのは感謝しかない」と濃密な70分を過ごした。

 「2死満塁、1点差、フルカウント!捕ったら勝ちや!」。高代コーチの快活な声がサブグラウンドに響いた。2人で計300本を捕球し終え、鳥谷と交互に20球連続で捕球すれば終了というゲーム形式の最終ノック。6度目の挑戦、ラストの正面のゴロをがっちりグラブに収め、一塁へ力強い送球と同時にその場に倒れ込んだ西岡に、見守った首脳陣や観客から万雷の拍手がおくられた。

 「ファンの声援は、いつも背中を押してくれる。踏ん張る力をくれますよね。死に物狂いでやりましたよ」

 鳥谷との二遊間。西岡が今季、最大目標として掲げるポジションだ。「挑戦」と位置づけたキャンプも第4クールに突入し疲れもピークに達する中での特守。「メニューに組み込まれていましたからね。しっかりやりたかった」。左右に振られた白球を猛然と追い、時にはダイビングする姿からは、15年シーズンに懸ける熱い思いが表れていた。途中から福留も“応援団”としてグラウンドに姿を見せ「いいよいいよ!動けている!」と励ました。

 19日のヤクルト戦(浦添)は若手主体の構成のため、宜野座で残留練習に参加する。オープン戦開幕となる21日DeNA戦からはベンチ入りする予定。突き進んできた正二塁手奪取の道は、確実にゴールへと近づいている。

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2015年2月19日のニュース