光成152キロ!高卒ドラ1自己最速3キロ更新「自信ついた」

[ 2015年2月19日 05:30 ]

<西・神>練習試合に登板した高橋光成は1イニングを投げ1安打1四球無失点(打者は俊介)

2軍練習試合 西武0―1阪神

(2月18日 春野)
 心の中とは裏腹に、マウンドでは笑みを浮かべた。西武のドラフト1位・高橋光(前橋育英)は真っさらなプレートを踏むと、スパイク6足分のステップ幅に合わせ、土を丁寧にならした。初回、先頭の横田から151キロ直球で空振り三振を奪った。最速149キロだった18歳右腕にとって、初の 150キロ超えだ。

 「久しぶりの実戦で緊張した。自分で思っていた以上の球が投げられたので良かった。凄く自信がついた」。続く俊介の3球目には152キロ(ファウル)を計測し、自己最速を3キロも更新。スライダーとフォークも交え、1イニングを1安打1四球無失点に抑えた。ベンチに戻り、はにかみながら先輩とハイタッチを交わし「1軍で活躍している選手ばかり。勉強になった」と24球の全力投球に充実感を漂わせた。

 1年目は体づくりに重点を置く球団の方針で、ブルペンでの最多の球数は66球。そんな中、初の実戦で7度の150キロ超えをマークし、「正直うれしかった。トレーニングの成果が出てきた」と喜んだ。地道な走り込みや体幹を鍛えたことで、左足を上げた際に体が安定するフォームになった。黒川2軍トレーニングコーチは「どの部分が強いとかではなく、上半身と下半身のバランスがいい」と長所を挙げた。

 コンビを組んだ星が「堂々としていたし、とんでもないですね」と目を丸くすれば、同郷・群馬の大先輩で視察に訪れた渡辺久信シニアディレクター(SD)も「もともとレベルが高いけど、まさかあれだけ(球速が)出るとは思わなかった。堂々としていた」とうなる。潮崎2軍監督も「堂々とした立ち居振る舞い。投げっぷりは100点」と絶賛コメントが並んだ。

 今後は3月の2軍の教育リーグで先発予定で、球数やイニング数も伸ばしていく。「1軍に行って、これまで支えてくれた方に恩返しがしたい」と高橋光。13年夏の甲子園優勝投手となった右腕は、同じ高卒ドラフト1位投手の安楽(楽天)と松本(ソフトバンク)に先駆け、鮮烈な実戦デビューを飾った。

 ▼西武・田辺監督 マックス152出たね。将来に向けて期待が高まる。大事に大事に。

 ▼西武・鈴木葉留彦球団本部長 良かったね。並の新人ではない。凄い投手だと思うよ。(今後が)本当に楽しみ。

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