楽天ドラ1安楽トークは“マー君級”98点 「はい」100回返事練習成果

[ 2015年1月14日 05:30 ]

元ニッポン放送アナウンサー・深沢弘氏(右)にインタビューの受け答えをレクチャーされる楽天・安楽

 しゃべりも超一流だ。新人研修会が13日、東京都文京区の東京ドームホテルで行われ、新人審判4人を含む計108人が出席。楽天のドラフト1位・安楽智大投手(18=済美)は話し方講座で元ニッポン放送アナウンサー・深沢弘氏(79)から絶賛された。

 壇上に呼ばれた安楽は、次々と浴びせられる質問にはきはきと答え、お褒めの言葉をもらった。

 「本当にきれいに話す。なまりもないし、音がしっかり出ていて質がいい。98点」。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の引退試合の実況を務めるなど半世紀以上、話し続けてきた深沢氏がうなるほどの受け答え。しゃべりのプロから褒められた18歳は「高校時代に鍛えました」と胸を張った。

 済美野球部は100回連続で「はい」と言い続ける「返事練習」がある。言葉遣いや返事がきちんとできないと練習に参加できないほど礼儀作法に厳しいという。昨年9月に死去した恩師の上甲正典前監督(享年67)の名前を挙げ「上甲さんや両親に受け答えをしっかりするようにと言われてきた」と大勢の新人の前で鍛錬の成果を見せた。

 深沢氏からの唯一の指摘は早口な点。「球が速いのはいいが、ちょっとしゃべりが早い」。最速157キロを誇る安楽らしい欠点で「これからはゆっくりしゃべるよう心掛けます」と反省も忘れなかった。それでも98点は高卒新人では08年の由規(ヤクルト)の100点に次ぐ高得点。深沢氏は楽天のエースだった田中(現ヤンキース)の名前を出し「今のマー君(の話し方)と比べても遜色ない」とうなった。安楽は壇上で「田中将大さんのように負けない投手を目指したい」と宣言。まずはしゃべりで田中に並ぶ実力を見せつけた。

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2015年1月14日のニュース