広島ドラ7は1メートル89“デカ女房” 目標は里崎&城島氏

[ 2015年1月14日 10:30 ]

大きな体を生かして打てる捕手を目指す多田

 生まれた時から大きかった。体重4170グラム。バレーボール選手だった母・佳世さん(47)は身長1メートル74で、その遺伝子を受け継いだ広島ドラフト7位・多田大輔捕手(18)は小6で1メートル70、中2で1メートル83とすくすく成長した。現在は1メートル89・9。1メートル86の巨人・加藤らを抜き、現役捕手最長身だ。苦笑交じりに言う。

 「投手ならいいけど、捕手は長所短所が半々。脚が長いので不便な面もあります。これ以上は伸びてほしくないです」。同じ捕手出身の鳴門渦潮・高橋広監督(今年1月から早大監督に就任)から「プロに行きたいなら来い」と誘われ、英才教育を受けた。自慢は強肩。遠投は「ライナー性の低い送球で」105メートルを投げる。プロで2秒を切れば合格と言われる二塁送球タイムは1秒79。体は大きくても俊敏だ。

 鳴門渦潮のOBには昨季限りで引退した元ロッテの里崎智也氏がいる。高橋監督から高校当時の逸話を何度も聞かされた。その先輩捕手が引退報告に同校を訪れた昨年11月、「いい球団に入ったな」と激励を受けた。「1軍で長く活躍された先輩。捕逸が少ないのも凄い」。目標とする捕手は里崎氏に加え、もう一人いる。ソフトバンクやマリナーズで活躍した城島健司氏だ。1メートル82の大型捕手で、日米通算292本塁打。高校通算17本塁打の多田は「城島さんは体がデカいのに打てる捕手だった。僕もデカさを生かし、打てる捕手として頑張りたい」と誓う。

 音楽好きでEXILEを熱唱する。「カラオケの最高は97点。野球より自信があります」。お笑いも好きで18歳に似合わず、大ベテランの漫才コンビ、大木こだま・ひびきを応援する。「人と話し、笑わせるのが好きなんです。投手とコミュニケーションを取るのに役立つかなと」。大きい体と美声。さらにお笑いのセンスも生かし、超大型捕手として名をとどろかす。

 ◆多田 大輔(ただ・だいすけ)1996年(平8)5月25日、徳島県生まれの18歳。小1から軟式野球を始め、応神中時代は投手を務める。鳴門渦潮では入部2日目で捕手に転向し、2年春から正捕手。3年時は4番打者として春の四国大会で準優勝に導く。同年夏の徳島大会は準優勝で甲子園出場なし。1メートル89、92キロ。右投げ右打ち。

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