今秋ドラフトの主役は左投手!“雄星2世”花巻東・高橋に注目

[ 2015年1月3日 10:30 ]

今秋ドラフトの目玉、花巻東の高橋

 今秋ドラフトの主役は「左投手」だ。花巻東(岩手)の高橋樹也(みきや)投手(2年)は昨秋に最速144キロを計測し「菊池雄星2世」として注目が集まる。また、東京六大学野球リーグ戦で1年時から登板し、通算9勝を挙げている明大・上原健太投手(3年)、新日鉄住金かずさマジックの加藤貴之投手(22)は1位での競合が必至な素材。今年は左腕から目が離せない。

 6年前、小学6年生だった高橋は、テレビの画面にくぎ付けになった。花巻東のエース・菊池(現西武)が09年センバツでブレーク。同校初の準優勝に導く姿に引かれた。

 「同じ左投手の雄星さんに憧れて高校は決めた。自分もプロで活躍できる投手になりたい」

 西南中では「腰の回転を速くするところを参考にフォームを固めた」と振り返る。花巻東では1年秋からベンチ入りを果たすと、昨秋からエースナンバーを背負った。延長15回引き分け再試合となった秋季東北大会2回戦、東日本国際大昌平(福島)戦では5回途中から救援し10回1/3を1安打無失点投球。ネット裏のスカウトからは「腕の振りがいい」と評価された。

 最速144キロの直球を軸に、鋭い変化を見せるスライダー、チェンジアップ、フォークを操る。東北大会では24回1/3を投げ24奪三振。わずか3四死球と制球力も光った。佐々木洋監督は「今の時期だと、雄星よりも安定している。スピードもまだ出る」と期待する。冬場は走り込み、ウエートトレーニングと並行して食事トレにも着手。朝から丼で3杯を平らげ、体重は入学時から5キロ増の75キロになった。

 「今年は150キロを投げて、変化球の精度も高くしたい」と高橋。高校ラストイヤーで飛躍的に伸びた先輩同様に「雄星2世」は、貪欲に夢を追う。

 ◆高橋 樹也(たかはし・みきや)1997年(平9)6月21日、岩手県生まれの17歳。小3から「笹間野球スポーツ少年団」で野球を始める。西南中では軟式野球部に所属し3年夏に県大会8強。花巻東では1年秋からベンチ入りし2年秋からエース。1メートル76、75キロ。左投げ左打ち。

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2015年1月3日のニュース