西岡“1軍合流”で笑顔!復帰未定も驚きのハードトレ

[ 2014年5月27日 08:47 ]

1軍練習に参加した西岡

 甲子園で元気な姿を披露した。3月30日の巨人戦(東京ドーム)、2回の守備の際に、飛球を追って福留と交錯し、鼻骨骨折や左右の第一肋骨(ろっこつ)骨折、左肩鎖関節の軽い脱臼を負った阪神・西岡剛内野手(29)が26日、甲子園の室内練習場でマシン打撃などを行った。雨天のため室内で練習した1軍メンバーと練習時間が重なったため、負傷から57日目の“1軍合流”となった。

 甲子園の空は雨雲に覆われていたが、室内練習場では背番号7の笑顔が光っていた。

 1軍練習も終盤にさしかかった午後3時10分、ユニホーム姿の西岡が、姿を見せた。権田トレーナーと約40メートルの距離で強めのキャッチボールを行うと、続いてはティー打撃を開始した。左打席で24スイング、右で20スイングと計44スイング。その後はマシンへ移動し、左打席で直球を45球、打ち返した。ティーも、マシン打撃も、スイングは鋭く、状態はかなり上がってきているように見えた。

 いきなりの登場に、周囲は驚きを隠せなかったが、本人は至って冷静だった。

 「鳴尾浜が休みだったので」

 この日は鳴尾浜球場での2軍練習が休日とあって、体を動かすには、室内練習場がベストだった。

 マシン打撃については「前から打っていました。(ボールの衝撃も)あまり気にならなかった」と順調な回復ぶりをうかがわせた。権田トレーナーは「きょうは鳴尾浜が自主練習。人手がなかったのもあって、(和田)監督も『うまく時間帯をずらせば(室内を使っても)大丈夫』と言ってくださった」と“1軍合流”を説明した。

 負傷後、鳴尾浜でトレーニングを開始したのが13日。ダッシュ、キャッチボール、室内ティー打撃と、ハードな練習に周囲を驚かせた。その後も走り込みを精力的に行っていた模様で、報道陣から体が絞れているのではと聞かれると「それしかやることがないので(走ること)それしかできないので」と語った。

 約50分間の練習後には大和、古巣ロッテのナインとあいさつを交わし、サブローや井口、関係者らと談笑した。

 復帰時期については「状態を見ながら」と明言を避けたが、1日も早い戦列復帰を目指しリハビリ、練習に取り組んでいる。その笑顔がグラウンドに帰ってくる日を誰もが待っている。

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2014年5月27日のニュース