清武氏 内部資料データ、持ち出し&複写を認める

[ 2014年5月27日 05:30 ]

 11年に巨人の球団代表を解任された清武英利氏(63)が出版社「ワック」(東京都千代田区)に持ち出した機密文書4点の引き渡しを巨人が求めた訴訟は26日、東京地裁で証人尋問が行われた。尋問では清武氏が内部資料のデータをシンガポールに持ち出し、コピーしたことを認めた。

 データは12年10月のシンガポール高裁の裁判手続きを経て、清武氏の知人女性のパソコン内から発見された。清武氏は当時、女性と婚約しており、現在は再婚しているという。データのファイル数は約2万9000点に及び、03~04年度の全選手、監督、コーチらの年俸などの画像ファイルもあった。12年8月8日にワックや関連会社の事務所内に設置されたオフィス複合機からスキャンされたことも判明した。

 清武氏は11年11月に球団代表室から段ボール25箱分の荷物をワックに送付。12年5月の東京地裁の仮処分執行で、ワックから選手契約金などが記載された一覧表などの資料が見つかった。清武氏側は当時から「私物に意図せず混在していた」などと主張していた。

 巨人の森田清司法務部長は「我々の主張が裏付けられたと思われます」とした。

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2014年5月27日のニュース