中井「野球人生初」のサヨナラ打!巨人、2位タイ浮上

[ 2014年5月27日 05:30 ]

<巨・日>9回1死二塁、サヨナラ打を放ち、藤村(右)らナインの祝福を受ける中井(中央)

交流戦 巨人4―3日本ハム

(5月26日 東京D)
 もう定位置は離さない!巨人の中井大介内野手(24)が26日、日本ハム戦で同点の9回に左翼へ野球人生初のサヨナラ打を放った。昨季はレギュラーの座をつかみかけながら、8月に故障で無念の離脱。今季も出遅れ、25日に初めて1軍に昇格したばかりだったが、2試合連続の1番起用に見事に応えた。ニューヒーローの登場で、チームは2連勝で阪神に並ぶ2位タイに浮上した。

 打った瞬間、右拳を突き上げた。「野球人生初」というサヨナラ打を放った中井の髪は、歓喜のウオーターシャワーでびしょ濡れだった。阿部からハッパをかけられ、お立ち台では主将の決めゼリフを拝借し「最強に最高です!」と絶叫した。

 「サヨナラ打は縁が遠い感じだったのでうれしかった。前の打席の悔しさがあったので、必死に食らいついて打った」

 3―3で迎えた7回1死二塁の勝ち越し機で見逃し三振。「一番やっちゃいけない」と悔やんだが、再びチャンスが巡ってきた。9回、同じ1死二塁。増井の外角スライダーを左翼線へ運んだ。チームにとっては今季2度目のサヨナラ勝ち。オレンジ色のユニホームを着用する「橙魂(とうこん)デー」は4戦4勝となり、「オレンジデーだったので負けられなかった」と胸を張った。

 6年目の昨季は自己最多の48試合に出場し、打率・324、4本塁打とブレークしかけた。しかし、8月に左膝じん帯を損傷し、無念の離脱。外野手に転向した今季も、故障の影響で春季キャンプは2軍でスタート。終盤には右肘も痛め、開幕は2軍で迎えた。「もどかしい気持ちだった。1軍の試合はあまり見られなかった」と言う。

 それでも「必ずチャンスは来る」と気持ちを奮い立たせた。江藤2軍打撃コーチからは「上半身主導になっている」と指摘され、昨季の映像を見返して「下半身主導の感覚を取り戻していった」という。開幕から好調だった新加入のアンダーソンと橋本の外野手2人が故障で離脱する中、25日に1軍に昇格。そして出場2試合目で大きな仕事をやってのけた。

 今季4人目の1番打者。原監督は「思い切りの良さが出た」と中井の特長を称えた。チームは阪神に並び2位に浮上。「これからが僕の開幕と思って頑張っていきたい」。苦しんだ分だけ、中井の笑顔は何倍にも輝きを増していた。

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