藤浪 自己最多10K「丁寧にストライク先行で投げた」

[ 2014年5月14日 05:30 ]

<広・神>7回無死一、二塁、会沢のバントを処理する阪神・藤浪

セ・リーグ 阪神1―2広島

(5月13日 米子)
 勝ち星にこそ恵まれなかったが、阪神・藤浪は先発の役割をきっちりと果たした。自己最多の10三振を奪い、7回6安打1失点。勝利に等しい投球内容だった。

 「ピッチング内容自体は悪くなかったですが、同点に追いつかれたので…。リラックスして、丁寧にストライク先行で投げました」

 最速150キロを計測した直球を低めに制球し、カットボール、ツーシーム、チェンジアップなどの変化球を効果的に織り交ぜた。中軸の左打者・丸、キラに対してはチェンジアップを駆使し、「有効に使えたことは収穫」と手応えを口にした。一方で警戒していたエルドレッドには直球、カットボールで強気に攻め、3打席連続空振り三振に仕留めた。

 奪三振に比例して、球数も多くなった。3巡目に入った6回終了時で101球。7回にキラの安打から無死二塁のピンチを招き、続く松山に同点中前打を浴びた。「あそこは、ゼロに抑えないといけなかった」。ただ、それを「100球の壁」と結びつけるのは強引すぎる。3、4巡目を迎える7回は誰もが苦しい。それよりも、その7回、なおも無死一、二塁のピンチから追加点を許さなかった点に、藤浪の底力が垣間見えた。

 中6日以上の登板間隔で初の「ブルペン1回調整」で臨んだ、プロ初の地方球場。そんな環境下でも普段通り、いや普段以上の投球を披露した。一戦ごとに、調子は上向き。結果はいずれ必ず付いてくる。

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2014年5月14日のニュース