マー君 宝刀スプリットに絶賛の嵐 ローテ順変更も

[ 2014年2月23日 05:33 ]

「フォトデー」に参加し、笑顔を見せる田中

 ヤンキース田中将大投手(25)のローテーションの順番が再考されることになった。当初は黒田博樹投手(39)に続き3番目に投げるとみられていたが、21日(日本時間22日)にラリー・ロスチャイルド投手コーチ(59)が、タイプの似ている2人を離して起用する可能性を示唆した。また、田中は同日に今キャンプ初の打撃投手を務め、チームメートから絶賛された。

 正捕手候補のマキャンの言葉が、田中のスプリットの凄さを物語っていた。

 「まるでテーブルから落ちてくるようだ。フォームが直球と全く同じだから、空振りやミスを誘う鍵になっている」

 今キャンプで初めてフリー打撃に登板。打者4人を相手に25球を投げて安打性の当たりをゼロに抑えた。全球を見逃した3人目の打者ロマインは、見逃し後にマキャンに球種を確認し「あんなふうに動く球は見たことがない。途中からどこに消えたのか分からなかった」と目を丸くした。

 見守っていたジョー・ジラルディ監督は「非常に満足している。球の切れもよく見えたし、ボールをスムーズに放れていた」と満足げ。この日登板した主力投手の内容を踏まえ、23日(同24日)に暫定のローテーションを決定する方針だ。田中は当初、黒田に続き開幕3戦目となる3番手で起用されるとみられていたが、ロスチャイルド投手コーチは「2人(黒田と田中)はかなり似たスタイルだからね。ローテーションで誰かを間に入れる可能性はある」と話した。

 田中と黒田はともに直球とスライダーを軸とする。2人を並べて起用すると、打者からすれば黒田の残像が田中攻略に生きる可能性がある。一方、先発4番手とされるノバは適度な荒れ球とカーブが持ち味で、タイプが異なる。田中は「春先はいつも全然調子が良くない」というだけに、2人の間にノバを挟み、黒田の残像を消すことができるのはプラス材料といえる。

 「ゲームとかに入ってくると、もっと力も入ってくる。そういうのに備えていい球を投げられる確率を、徐々にしっかりと上げていきたい」。初めての打者との対戦で貫禄を示した田中が、また一歩階段を上った。

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