斎藤佑、今季初先発へ完全燃焼の誓い マー君Vは「見てないです」

[ 2013年9月28日 14:45 ]

登板後、取材に応じる斎藤

 右肩関節唇損傷から復活を目指して2軍調整中の日本ハム・斎藤佑樹投手(25)が、10月2日のオリックス戦(札幌ドーム)で今季初先発する。栗山英樹監督(52)が明かした。1軍登板は昨年11月1日、巨人との日本シリーズ第5戦(同)以来となる。斎藤は27日、イースタン・リーグのDeNA戦(横須賀)に先発。2回1安打無失点に抑え、中4日で迎える1軍復帰戦に弾みをつけた。

 ようやく1軍に戻れる。復帰登板が決まった斎藤は「1軍に行くタイミングはいろいろあったにせよ、凄くうれしいですね」と頬を緩めた。

 大阪遠征に向かう新千歳空港で栗山監督は「斎藤は10月2日に(1軍で)投げさせます」と明言。続けて「思ったより状態は良くて、いい球を投げていると聞いている。次に結果が出せなければ終わりぐらいのつもりで調整させる」と厳しい言葉ながら期待を寄せた。

 斎藤は1軍復帰へ向けた調整登板で2回無失点。最速139キロを計測し、当たり損ねの内野安打1本に封じ込めた。3回途中9失点した20日のロッテ戦(鎌ケ谷)は「フォームや制球を意識して力んだ」ため、今回は「力を抜くことだけにテーマを絞った」。脱力投法で凡打の山を築き「打たせるべくして打たせた。まあまあ満足している」と手応えをつかんだ。

 「今思えば(1軍復帰は)早かったけど(リハビリを)やっている最中は凄く長く感じました」。昨年日本シリーズで右肩を痛めて今春キャンプは2軍スタート。ネットスローを繰り返し、ブルペン投球再開は4月。6月に2軍で実戦復帰したが思うような投球ができず、フォームも試行錯誤。ようやく納得する状態まで持ってこられた。

 「2日に投げたら今季も終わり。今持っている力を全て出し切るだけ。応援、支えてくれた人たちに少しでも成長したところやしっかり投げられるところを見せたい」。前日の楽天の優勝、田中のガッツポーズは「見てないです」と言った。今は自分を取り戻すことに必死。本来、戦うべき場所に、斎藤がやっと帰ってくる。

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2013年9月28日のニュース