阪神「5億出しても」超大物獲り!ヤンキースからリストアップ

[ 2013年9月28日 12:06 ]

阪神がリストアップするオーバーベイ

 阪神が来季の新外国人にトラビス・ハフナー内野手(36=ヤンキース)とライル・オーバーベイ内野手(36=ヤンキース)をリストアップしていることが27日、分かった。ともにイチローの同僚でハフナーはメジャー通算213発、オーバーベイは通算147発を誇る現役メジャーリーガー。4番打者候補に期待する。

 超大物メジャーリーガーが来季の阪神の4番に座る可能性が出てきた。その候補の1人となる左打者のハフナーは、メジャー通算213本塁打。今季ヤンキースでは12本どまりだが、7月下旬に肩を負傷して60日間もDL入りし、わずか81試合の出場にとどまったためだ。25日(日本時間26日)に大リーグ40人ロースターに復帰している。06年にはア・リーグ3位の42本を放ち、04年から4年連続の100打点以上、同3年連続3割以上と、まさに主砲の働き。2008年からDH専門だが、07年までは一塁も守っていた。

 オーバーベイは左打ちの一塁手で、メジャー通算147本塁打。今季も14本塁打を放つなど、長打力には定評がある。ブルージェイズ時代の06年には打率・312、22本塁打を放ち、同年の日米野球に選出された経験を持つ。

 中村GMが8月に米国視察した際は、一塁・新井が来季も基本線にあったため、三塁手と左翼手の選手を中心にリストアップしていた。また中軸を打つ鳥谷や福留が左打ちであることから、新助っ人は右打者を優先的にもしていた。

 だが、ここにきて球団内で「一塁も含めて探してはどうか」という声が上がり、ポジションの制限を取り払った。右左にもこだわらず、とにかく長打力のある4番打者タイプに絞り込む。『打てる』ことが一番の条件となる。

 先の両選手はともに今オフにFAとなる。ハフナーの今季年俸は200万ドル(約1億9600万円)、オーバーベイが125万ドル(約1億2200万円)と金銭面が支障となることはないが、ある首脳は「5億円出しても構わない」とさらなる超大物をも視野に入れ、本気の姿勢を見せる。

 チーム本塁打77本は12球団最少。広くて本塁打が出にくい甲子園を本拠地にしているとはいえ、大砲不在がリーグ優勝した巨人との決定的な差だった。今季の4番はマートンが最多の105試合で務めたが、17本塁打は物足りない。来季の交渉も残留を前提に進めるが、決して4番タイプとは言い難い。

 明確となったV奪回への補強ポイント。それを埋めるのが、ヤンキースコンビのいずれかに決着するのか…。現在再び渡米中の中村GMは、新しいリストをもとに現地スカウトと調査を進めている。

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