谷繁「光栄」王さんに並ぶ歴代2位2831試合出場

[ 2013年6月30日 06:00 ]

<D・中>6回1死 谷繁は左越え本塁打を放つ

セ・リーグ 中日6-1DeNA

(6月29日 横浜)
 亀の歩みでキャリアを積み重ねてきた名捕手が「世界の王」に並んだ。中日の谷繁が歴代2位タイとなる2831試合出場を達成。あの王貞治氏に肩を並べ、上にいるのは野村克也氏(3017試合)ただ一人となった。

 「選手としてやっている最中なので数字はピンと来ないけど、“世界の王さん”に試合数だけでも並べたのは光栄。僕なんかと比較する方じゃないと思っているので」

 今季は史上44人目の2000安打、同40人目の1000打点と大記録を達成してきたが、谷繁の凄さを一番、象徴しているのが今回の数字だ。4―1の6回の第3打席では、自身への祝砲となる左越え4号ソロ。24年前にデビューした思い出の横浜スタジアムで、球場別では最多の53本目のアーチを描いた。

 2000安打達成後、交流戦で訪れたヤフオクドームで、ソフトバンク球団会長の王氏から直々に祝福された。「わざわざロッカーまで来て“おめでとう”と言ってくださった」。試合数が近づいていることを告げると「そんなの気にせずどんどん頑張ってください」と激励された。少年時代は巨人ファンだった谷繁にとっては憧れ以上の大スター。30日は休養で試合に出ない予定だが、超える日は目前だ。

 「野球しかない人間だから、それを第一に一生懸命やってきただけ」

 記録を打ち立て続ける42歳を支えるのは、オフもほぼ無休で体を動かす徹底した自己管理。早ければ来季中にも野村氏を抜き、球史の頂点にその名を刻む。

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2013年6月30日のニュース