大竹 あと1人で完封逃し苦笑「高望み駄目ですね」

[ 2013年5月9日 06:00 ]

<広・D>ヒーローの大竹は、ファンとハイタッチ

プロ野球 セ・リーグ 広島3-2DeNA

(5月9日 マツダ)
 広島・大竹が圧巻の投球を披露した。2009年10月10日の巨人戦以来となる完封勝利こそ逃したものの、8回2/3を8安打2失点の力投。4月17日のDeNA戦以来となる今季3勝目を挙げチームの連敗は5で止めた。それでも、お立ち台から引き揚げてきた右腕は苦笑いするしかなかった。

 「勝ってこんな気分は珍しい。悔しいです。負けたらダメージが残る。勝ってよかった。完封したかったけど、高望みしてはダメですね」

 9回無死一、二塁から代打・ラミレスを外角低めチェンジアップで空振り三振に斬ると、4番・ブランコのバットも126キロの真ん中低めスライダーで空を切らせた。1306日ぶりの完封まで、あと1人となったところで、中村に2点二塁打を許し降板した。

 もちろん、力投が色あせることはない。ブランコには9回を含め高低を突き、ボール球を振らせて3三振。「結果的に抑えたけど、抑えるのは大変」も通算でも31打数4安打、14三振と圧倒。この日は無四球と制球が冴えた。

 背中の張りを訴え4月25日のヤクルト戦以来、中12日での登板。不安を吹き飛ばす快投でチームに光をともした。

続きを表示

2013年5月9日のニュース