森脇監督 殊勲の山本に教えられた「叩かれても殴られても前を向く」

[ 2013年5月9日 21:43 ]

9回、2死満塁、オリックス・山本は金無英(右)から中前にサヨナラ打を放ちガッツポーズ

パ・リーグ オリックス3―2ソフトバンク

(5月9日 ほっと神戸)
 苦渋に満ちた指揮官の表情が、巨人から移籍の新戦力のサヨナラ打で一転して最高の笑顔に変わった。

 1カ月近く連勝がなかったオリックスが逆転サヨナラで2連勝。巨人には育成入団した山本が放った執念の中前適時打に森脇監督は「後がないという気持ちでやっている人は強い」と、新天地でつかみ取ったチャンスを生かした背番号66を高く評価した。

 後がなかったのは森脇監督も同じだった。この日はベンチ入りの捕手と野手を全員起用。代打を出したくても、山本にかけるしかなかった。山本だけでなく「それまでにつないだ選手を称えたい。私に聞くより、選手に聞いてやってください」と選手が主役で勝ち取った連勝であることを強調した。

 それでも借金は8。5位日本ハムには0・5差で背中が見えているが、状況は依然として厳しい。「どんなに叩かれても、どんなに殴られても前を向く。きょうは(山本のサヨナラ打に)あらめて教えられた」という指揮官。交流戦前の日本ハム戦でまずは最下位脱出を図る。

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2013年5月9日のニュース