田沢クローザーに指名 上原から侍方程式で締める

[ 2013年5月9日 06:00 ]

7日のツインズ戦では登板機会がなく、上原(左)と引き揚げるレッドソックス・田沢

 レッドソックスの田沢純一投手(26)が7日(日本時間8日)、抑え投手に指名された。守護神ベイリーに続き、代役ハンラハンが右腕の張りで故障者リスト入り。ツインズ戦前にジョン・ファレル監督から直々に伝えられ、伝統球団の大役を担う右腕は「任されたからには貢献したい」と語った。

 10年4月に右肘の腱移植手術を受けた田沢は昨季から本格的に復帰し、37試合で防御率1・43。5年目の今季は初の開幕メジャー入りした。チーム最多16試合に登板し2勝1敗、防御率2・51。ア・リーグ東地区で首位を走るチームを支えており、指揮官は「速球で押せる投手が良かった。左右関係なく、打者を抑えられる」と常時150キロ台中盤の直球を投げる田沢に白羽の矢を立てた。

 上原は引き続き、セットアッパーを務める。日本人での「勝利の方程式」は、02、03年のマリナーズの長谷川滋利―佐々木主浩以来となる。試合は大敗したため出番はなかった田沢は「やるべきことを変える必要はない。一つ一つのアウトを取れればいい」と話した。

 ≪大魔神が最多129S≫日本人最多セーブは00~03年にマリナーズで抑えを務めた佐々木主浩の129セーブ。次点は84の斎藤隆(現楽天)で、ドジャースで81、レッドソックスで2、ブレーブスで1セーブをマークした。セーブを挙げた日本人投手は18人いるが、一定期間抑えを務めたのは、前述した2人に加え大塚晶則、長谷川滋利、高津臣吾、伊良部秀輝、上原浩治、高橋尚成の8人。今季は田沢と、現在離脱中のカブス・藤川の活躍が期待される。

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2013年5月9日のニュース