長嶋氏も視察…巨人、15年ぶりに「聖地多摩川」で練習

[ 2013年5月9日 11:11 ]

巨人の練習を視察し、笑顔を見せる長嶋茂雄氏

 国民栄誉賞を受賞したプロ野球元巨人監督の長嶋茂雄氏が9日、東京都大田区の旧多摩川グラウンドで15年ぶりに行われた巨人の2軍の練習を視察した。午前10時前に到着すると、練習前の円陣の中心で若手選手に「聖地多摩川でやることは素晴らしい。さあ、行こう」と声を掛けた。

 旧多摩川グラウンドは1955年から巨人の専用球場として使用され、85年まで2軍の本拠地だった。長嶋、王貞治両氏をはじめ名選手が汗を流し、日本シリーズ9連覇など巨人の黄金期をつくった場所。河川敷のグラウンドに足を踏み入れた長嶋氏は「土がずっと前から一緒。いい風を感じる」と懐かしんだ。報道陣約100人が集まり、練習が終わるころにはファンは約千人に膨れ上がった。

 現在は多摩川緑地広場運動施設として活用され、巨人の選手が同グラウンドに集まるのは98年の「さよなら多摩川イベント」以来。岡崎郁2軍監督が「伝統ある巨人軍の聖地を若い選手にも見せてあげたい」と考え、実現した。

 長嶋氏が育てた松井秀喜氏がつけていた背番号「55」を引き継ぐ大田泰示外野手は「この機会が自分にとって原点になるように練習に励みたい」と気持ちを新たにした。

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