大谷 打率・514 「悪くない」初フリー打撃で非凡センス発揮

[ 2013年1月21日 10:51 ]

河野(左)とともに坂道ダッシュで汗を流す大谷

 二刀流に挑戦する日本ハムのドラフト1位・大谷翔平投手(18)が20日、千葉県鎌ケ谷市の室内練習場で新人合同自主トレ初のフリー打撃を行った。打撃マシンと高市俊打撃投手(28)を相手に計37スイング。快音を連発し、安打性の当たりは5割を超える19本を数えた。

 室内練習場に次々と快音が響く。大谷の980グラムのマスコットバットが打ち出の小づちと化した。打撃マシン相手に18スイングで安打性8本、高市打撃投手からは19スイングで同11本。計37スイングで安打性19本、打率でいえば・514だ。

 「制球良く、テンポ良く投げてもらった。球の回転もきれいで、打ちやすく投げてくれた。マシンとは違って、実戦的な感じがしました」

 11日からの新人合同自主トレ後、初のフリー打撃。初めてヘルメットも着用した。2年前まで現役だった高市打撃投手(元ヤクルト)の球は「力感のないフォームだけど手元で伸びてくる球だった」という。初めて体験するプロの球にも難なく対応。「感じは悪くなかった。タイミングも合わせられて良かった」と涼しい顔で振り返った。

 木製バットへの対応を含めた調整は順調に見えるが、満足はしていない。「逆方向への打球はこすり気味だった。もっとヘッドを早く出せれば」と反省も忘れない。バットの形も試行錯誤が続いており、スポーツメーカー側と相談しながら今後は稲葉モデルを参考に数種類を試していく。

 非凡な打力は誰もが認めるところ。栗山監督も「打者だけなら今年の開幕戦からいける」と太鼓判を押している。いまだに骨の成長を示す骨端線が残る体を考慮し、スロー調整させる中で「打撃を見たらすぐ使いたくなる。だから練習は見ない」が口癖になっている。

 「(投手と野手と)どっちもやっていくのは難しいけれど、しっかり練習したい」と大谷。まずは打力を示した。

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2013年1月21日のニュース