侍ジャパン ジャイアンツ、カブスと練習試合 2次R突破なら…

[ 2013年1月12日 06:00 ]

侍ジャパンの山本監督は「風が広島に吹いている。このままWBCへ」と宣言

 3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンが2次ラウンドを突破した場合、米アリゾナ州スコッツデールを前線基地として、ジャイアンツ、カブスと練習試合を行うことが11日、分かった。3月14日(日本時間15日)にジャイアンツ、同15日(同16日)にカブス戦が組まれた。ジ軍は昨季の世界一軍団で、日本ハムから田中賢介内野手(31)も加入。カ軍は藤川球児投手(32)と高橋尚成投手(37)がおり、日本人対決も注目される。

 侍ジャパンに最高の相手が立ちはだかる。2次ラウンド突破の場合に備え、米アリゾナ州で大リーグ球団と2試合の調整試合を行うことでWBCI(大会運営会社)が調整してきたが、大リーグ関係者は「日本はジャイアンツとカブスと試合を行うことで内定した」と明かした。14日にジャイアンツとスコッツデールで、15日にカブスとメサで対戦する。代表の拠点もスコッツデールで最終調整され、日本側にもすでに通達されている。

 当初はピオリアを拠点とし、マリナーズ、パドレスと練習試合を行う構想もあったが、同地には2次ラウンド突破のもう1カ国が入る。前回09年も、スコッツデールを拠点にジャイアンツとカブスに連勝して、連覇への弾みをつけた。今回も大会3連覇への試金石となる2試合となるのは間違いない。

 ジャイアンツは昨季、ワールドチャンピオンに輝いた世界一軍団だ。昨季打率・336で首位打者に輝いたポージー、同6月に完全試合を達成した右腕ケーンがいる。WBC米国代表に入る可能性もあるが、それ以外にも脂が乗った選手が多い。さらに日本ハムから海外FA権を行使した田中の移籍も決定した。

 さらに15日に対戦するカブスには、阪神から藤川がFA移籍。さらに高橋も加入した。藤川は過去2大会でWBCに出場経験がある。高橋はアとナの両リーグでプレーし、メジャーの打者を知り尽くしている。2人からグラウンド内外で得られる情報は大きい。もちろん対戦となれば、大きな話題も呼ぶ。

 今大会は国内組だけで臨む侍ジャパンは、準決勝以降で大リーガーたちとの対戦に備えるには、最初で最後の場となる。山本監督は「特に投手はWBC公式球への対応をしっかりしないと」と話す。代表候補の投手15人のうち、10人がWBC初選出。ローリングス社製のWBC公式球は、国内で開催される1、2次ラウンドよりも、気候が乾燥して滑りやすいことが予想される。準決勝以降のサンフランシスコでの戦いを前に、この2試合で、全投手を調整登板させるなどの対策を行う。

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2013年1月12日のニュース