松井氏 ヤンキース開幕始球式浮上 イチロー&黒田と初共演も

[ 2013年1月12日 06:00 ]

ヤンキースが松井氏の功績を称え記念行事を計画していることが明らかになった

 ゴジラのピンストライプ姿が再び――。ヤンキースのハル・スタインブレナー共同オーナー(43)が10日(日本時間11日)、昨年末に現役引退を表明した球団OBの松井秀喜氏(38)の功績を称え、記念行事の実施を検討していることを明らかにした。「ワンデー・コントラクト(1日限定契約)」によるオープン戦での引退試合や開幕戦での始球式が浮上。イチロー外野手(39)、黒田博樹投手(37)との初共演が実現する可能性も出てきた。

 アリゾナ州パラダイスバレーで行われたオーナー会議の会場。ハル・スタインブレナー共同オーナーの言葉には松井氏への愛情が感じられた。

 「偉大なヤンキースの選手として、何らかの形でファンの前に出られるよう、球団で真剣に話し合っている」。引退表明直後から記念行事の実施は検討されていたが、公の場で球団首脳が明言したのは初めてだった。

 最初に実現濃厚なのが春季キャンプ中の引退試合だ。1日限定で契約を結ぶことで最終所属球団がヤ軍となり、オープン戦の出場も可能。松井氏と同学年の黒田が先発する試合で左翼・松井、右翼・イチローという夢のトライアングルが現実になる。ヤ軍の功労者は晩年も移籍せず、引退するケースが多い。そのため、1日限定契約は近年では中継ぎ右腕ジェフ・ネルソン(96~00、03年にプレー)しか例はない。

 ニューヨーカーにあいさつする舞台も検討されている。4月1日(日本時間2日)の本拠地ヤンキースタジアムでのレッドソックスとの「伝統の一戦」による開幕戦だ。09年ワールドシリーズMVPに輝いた松井氏は「ニューヨークが好きだしヤンキースのファンが大好き」と語った。翌年から移籍した後も打席ごとに総立ちの拍手。球団関係者も「ニューヨークでマツイを見たいファンが多いはず」と待望する。

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2013年1月12日のニュース