大谷 日本ハム指名あいさつに同席も「メジャーで長くやりたい」

[ 2012年11月3日 06:00 ]

花巻東・大谷(中)と父・徹さん(左)に深々と頭を下げ、大谷家を後にする日本ハム・山田GM

 大リーグ挑戦を表明していた花巻東(岩手)・大谷翔平投手(3年)を、今秋のドラフト会議で1位指名した日本ハムの山田正雄GM(68)が2日、岩手県奥州市の同投手の自宅を訪れ、指名あいさつを行った。

 大谷本人と両親に対し約50分間、指名に至った経緯や球団の育成方針について説明。ただ、大谷からは「高校生からは初めてなのでパイオニアとしてやっていきたい。メジャーで長くやりたい」と、あらためて強い意思表示があったという。大谷の態度を翻意させることが極めて難しい状況に直面し、日本ハムとしては栗山監督の直接出馬にいちるの望みを託すしかなくなってきた。この日も席上では、栗山監督が「大谷君へ。夢は正夢。誰も歩いたことのない大谷の道を一緒につくろう」と記したサインボールを手渡した。

 山田GMは「本人が会ってくれたことは喜んでいます。わびも半分、何としても獲得したいという話をさせてもらいました。感触は分かりません」と語った。ドラフト翌日に学校で指名あいさつを行った際には本人は同席しなかった。この日は直接会えたことが収穫ではあったが、大谷の「変心」には栗山監督の直々の熱い口説き文句が必要だ。

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2012年11月3日のニュース