東浜 “教え子”母校・沖縄尚学と神宮大会アベックVだ

[ 2012年11月3日 06:00 ]

母校・沖縄尚学を表敬訪問した東浜は野球部の3年生にドラフト1位指名の祝福を受ける

 ソフトバンクからドラフト1位で指名された亜大の東浜巨投手(22)が2日、母校・沖縄尚学を訪問。この日、15季ぶりに九州大会を制し、明治神宮大会出場を決めた後輩とのアベック優勝を誓った。

 午後2時すぎ。名城政次郎理事長にドラフト指名の報告を兼ねて教育実習のあいさつを行っていた時に「母校V」の連絡が入った。亜大も東都大学リーグを制覇。ひと足先に明治神宮大会出場を決めていた右腕は「気になっていたので、素直にうれしい。冬の期間が大事。(全国制覇の)目標に向かって頑張ってほしい」とエールを送った。

 東浜にとっては、単なる後輩ではない。10日に始まる明治神宮大会後は2週間の教育実習を予定しており、期間中はセンバツ優勝を目指す野球部と一緒に自主トレも行う。ソフトバンクとの契約は教育実習後となる予定で、入団交渉前ならばプロアマ規定に抵触することもない。「教育実習もある。疑問があればどんどん聞いてほしい。分かる範囲で答えたい」。22完封&420奪三振の東都新記録を樹立した投球術など、協力は惜しまない。

 東浜は早速、母校のグラウンドに顔を出し、九州大会に同行しなかった1年生部員とキャッチボールを行った。「(後輩と)同じ球場でできるのは幸せ。自分のラストチャンスなので頑張りたい」。高校では08年センバツで優勝したが、大学では日本一はない。明治神宮大会での優勝を手土産に母校の教壇に立つ。それが「東浜先生」にとっての最高の恩返しとなる。

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2012年11月3日のニュース