斎藤 挫折感味わった2年目「何だか不思議です」

[ 2012年10月3日 06:00 ]

ビールかけでインタビューを受ける日本ハム・斎藤

 日本ハム・斎藤は栗山監督の背中に遠慮がちに手を伸ばした。滑り込みでもいい。チームの歓喜の瞬間に立ち会えたことがうれしかった。「楽しかった。この雰囲気の中にいられることが何だか不思議です」というのは偽らざる心境だった。

 開幕戦でプロ初の完投勝利を挙げて華々しくスタートした2年目。だが、5月12日の西武戦(函館)、1回1/3で9失点KOされ「打たれる怖さを知ってしまった」と振り返る。思い切りの良さは影を潜め、コーナーを狙いすぎては四球が増えた。7月30日には出場選手登録から外れた。「高校1年の時に初めての硬式がうまくいかなくて挫折感を味わった。あの時のような感じで何から手を付けていいのか分からなかった」。9月29日に再昇格。中継ぎ要員での復帰だった。CSでの先発復帰を目指し、こう誓った。「CSと残りのアピールもあるので、まだまだ気を抜けない」。球場を出た2年目右腕に祝勝ムードはもうなかった。

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2012年10月3日のニュース