巨人 沢村&小山の2年目コンビでマジック点灯だ!

[ 2012年8月14日 06:00 ]

並んでダッシュをする(左から)小山、内海、杉内、沢村

 大事な一戦を託された巨人・小山の表情が引き締まった。14日からの2位・中日戦(ナゴヤドーム)との3連戦で連勝すれば、15日に優勝マジック36が点灯。70年以降、巨人では史上3番目のスピード記録だ。その2戦目にプロ初勝利を懸けて先発する2年目右腕はこう言った。

 「緊張感を持ってやりたい。勝ち星は獲りにいって獲れるものでもない。首位決戦なのでチームが勝てればそれでいい」

 前回8日の阪神戦(東京ドーム)で5回2安打無失点。打線の援護がなく初勝利は逃したが、確かな手応えをつかんだ。「これで打線が点を取ってくれたら勝てるんだ」。通算5度目の先発で初めて5回を投げきったことで自信が深まった。

 心強い味方もいる。愛知県知多市出身。敵地・ナゴヤドームは2度目の凱旋登板である。昨年5月7日に登板した前回は4回2/31失点。その時のイメージは強く残っている。「(中日側の)ライトスタンドからも拍手をもらった」。マウンドについても「傾斜がきつかった」と心得ている。当日は、家族や友人らが応援に駆けつける予定。今度こそ初勝利をつかむ。

 14日の初戦に先発する沢村もリベンジを誓った。投げ合う相手は同期の大野。7月31日には本拠地で投げ負けたが、敵地・ナゴヤドームでの登板に「(広くて)本塁打のない球場。思い切り投げられる」と大胆に攻めていく。そして9勝目を挙げ、同期の小山にバトンを渡す。

 中日とは前回7月31日からの3連戦で2敗1分け。岡崎ヘッドコーチは「最低でも勝ち越さないとね。やり返さないと」と語気を強めた。「結果を出して一日でも長く1軍に残れるようにしたい」と小山。大役をこなして、故郷に錦を飾る。

 ◆小山 雄輝(こやま・ゆうき)1988年(昭63)12月5日、愛知県生まれの23歳。大府高では1年夏からベンチ入り。天理大3年春に抑えで頭角を現す。4年時にはエースに成長し、ベストナインにも選出された。10年ドラフト4位で巨人入団。1年目の昨季、3試合に先発も勝ち負けつかず。1メートル87、79キロ。右投げ右打ち。

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2012年8月14日のニュース