大阪桐蔭 連覇へ好発進!藤浪153キロ!14K!

[ 2012年8月14日 06:00 ]

<木更津総合・大阪桐蔭>甲子園自己最多の14三振を奪った大阪桐蔭・藤浪

第94回全国高校野球選手権2回戦 大阪桐蔭8―2木更津総合

(8月13日 甲子園)
 2回戦4試合が行われた。第3試合では史上7校目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭が木更津総合(千葉)を8―2で下し、3回戦進出を決めた。エース・藤浪晋太郎投手(3年)は自己最速タイの153キロの直球を武器に、自身甲子園最多の14三振を奪い完投勝利。第2試合では済々黌(熊本)が今センバツ8強の鳴門(徳島)を3―1で破り、90年以来22年ぶりに勝利を飾った。14日も2回戦4試合が行われ、49代表校が全て登場する。

 やはり藤浪には、甲子園がよく似合う。初めての夏。センバツ優勝投手として慣れ親しんだマウンドを踏みしめると、4万7000大観衆の熱気が伝わった。「春と違い人が多いと感じました」。ひと呼吸入れ、普段通りの冷静な表情に戻った。「落ち着いてドンドン攻めていこうと思った」。淡々と森のミットを目がけて、剛球を叩き込んだ。

 「直球がよかったので、それを軸にしようと思った。無駄な力が抜けて、制球も安定していたと思う」。直球が走った。初回から自己最速タイとなる153キロを計測。全138球の6割以上となる85球を直球が占めた。そのうち20球が150キロ以上。2回に一発は浴びたものの、フォークなど変化球も交ぜ、甲子園自己最多の14三振を奪った。「春より良い状態で甲子園に来られた」とうなずいた。

 理想は「荒々しさを残しながらも、まとまりのある投手」。この日の内容でも「理想の7割くらい」と言う。センバツ後はさらなる進化を追求。練習では遊撃のポジションに就いて、シートノックを繰り返し受けた。下半身を使ってリズムよく投げることに加え、内野手のように小さいテークバックで投げることで、右腕がやや背中側に入る癖を矯正するためだった。その結果、腕が縦振りになり、打者寄りで球を離せるようになったことで、球速以上のスピードを打者に感じさせられるようになった。

 史上7校目の春夏連覇へ向け、まずは好発進。「自分本来のスタイルである攻める投球ができたのでよかった。春夏連覇を目標にしつつ、しっかり目の前の一戦一戦を戦いたい」。センバツで藤浪とともに「BIG3」と呼ばれた花巻東の大谷と愛工大名電の浜田はいない。1メートル97、85キロの怪物・藤浪が今夏の甲子園を盛り上げる。

 ▼西武・中村(02年卒OB) 初戦突破おめでとうございます。このままの勢いで次の試合も頑張ってください。

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