マダックス兄弟から金言!新型ダルで12勝目

[ 2012年8月14日 06:00 ]

<レンジャーズ・タイガース>6回2/3を6安打3失点で12勝目を挙げたレンジャーズのダルビッシュ

ア・リーグ レンジャーズ8―3タイガース

(8月12日 アーリントン)
 レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)が約3週間ぶりの勝利を挙げた。12日(日本時間13日)のタイガース戦に先発し、6回2/3を6安打3失点。12勝目(8敗)は球団新人タイ記録となった。過去3試合はいずれも6失点以上と苦しんでいたが、メジャー通算355勝を記録したグレグ・マダックスGM特別補佐(46)らから助言を受け、投球フォームを修正。25歳最後の登板を白星で飾った。

 初回1死二塁。リーグ最強の3、4番コンビといわれるカブレラとフィルダーを迎えても、ダルビッシュは冷静だった。今季3度目の対戦。傾向と特徴は頭に入っている。ともに3ボールとなったが2球でフルカウントに戻す。カブレラには外のカットボール、フィルダーには内角低めに落ちるスライダー。いずれもストライクゾーンからボールになる変化球で空振り三振に仕留めた。

 「気持ち的に凄く攻めていけた。(カブレラは)3ボールから次の球は振ってこないと思って、甘いところに投げようと。その後はしっかり狙ったところに投げようと」

 22日ぶりの白星。39度の猛暑の中、終盤には95マイル(約153キロ)を記録した。5回に3失点したが、大崩れすることなく、8三振を奪った。過去3試合は全て6失点以上。思うような投球ができず「別の投手にならないと」と発言することもあったが、迷いは消えた。

 「2ついい助言があった。1つはマダックス兄弟が見つけてくれた。もう一つは中垣(征一郎トレーナー)さんがアドバイスをくれたことです」。マイク・マダックス投手コーチだけでなく、10日には普段は現場に顔を出すことはない弟のグレグ・マダックスGM特別補佐から指導を受けた。

 具体的な内容については「言えない」としたが、前回登板と明らかな違いがあった。セットポジションの際に右膝を折って立ち、初動の段階から軸足に体重を乗せた。そして背中を丸め、グラブの位置を目線まで上げる。これまでは左足を2度上げるような動作で軸足にタメをつくっていたが、無駄な動きを省くことで、スムーズな体重移動を意識した。ダルビッシュも「思った以上に一気に良くなったと思う」と手応えをつかんだ。

 一時は先発を一度飛ばすことも検討された。しかし、これに反対して順番通りに起用したロン・ワシントン監督は「きょうは王様だった。自信に満ちあふれていた」とご満悦。ダルビッシュがまた一つ苦難を乗り越え、成長の跡をしるした。

 ◆グレグ・マダックス 通算355勝(227敗)は歴代8位。抜群の制球力から「精密機械」と呼ばれた。84年ドラフト2巡目でカブスに入団し、93年に移籍したブレーブスではスモルツ、グラビンとの先発3本柱で黄金期を築いた。88~07年まで20年連続2桁勝利は大リーグ記録。92年から4年連続でサイ・ヤング賞受賞。08年に現役を引退し、昨年末にレンジャーズのGM特別補佐に就任した。

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