大阪桐蔭、春夏連覇へ!藤浪「球速よりも球質」

[ 2012年8月8日 06:00 ]

開会式のリハーサルで笑顔を見せ行進する藤浪(中央)ら大阪桐蔭ナイン

 大阪桐蔭・藤浪に慢心はない。センバツでは自己最速の153キロを叩き出すなど、日本一の原動力となった右腕。それでも「夏は打たれるものと思っている。打たれても勝てる投球がしたい」と気持ちを切り替え、夏の聖地に臨む。

 「球速よりも球質が大事と思っている。球速は140キロ台後半が出ればいい」。チームの勝利を最優先し、史上7校目の快挙に挑む。センバツ後は基礎から体をつくり直すとともに、投球フォームを微修正。ダルビッシュの連続写真を研究し、力頼みからの脱却を図った。荒々しさを残しながらも、まとまりのある投手へと変貌を遂げつつある。

 この日は開会式リハーサル後、大東市内のグラウンドで練習。紅白戦に登板して3回4失点も、「状態は60%くらい」と第6日第3試合の木更津総合戦にピークの照準を合わせた。履正社との大阪大会決勝では9点リードの8回に突如乱れて降板。映像で精彩を欠いた一戦を反省し、「低めに投げることができていなかったし、内角にも決められていなかった」と課題を見極めた。「甲子園ではチームを引っ張る投球がしたい」と藤浪。エースの誇りを取り戻し、深紅の大旗を持ち帰る。

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2012年8月8日のニュース