また火ダルマ!ダル、7回途中6失点で8敗目

[ 2012年8月8日 06:00 ]

<レッドソックス・レンジャース>制球が整わず大量6失点で8敗目のダルビッシュ

ア・リーグ  レンジャーズ2―9レッドソックス

(8月6日 ボストン)
 長引く不調から抜け出せない。レンジャーズのダルビッシュが、初対戦のレッドソックス打線に打ち込まれ、6回2/3を6失点で8敗目。11被安打は自己ワースト、1試合7被二塁打は球団ワースト記録となった。

 「全体的にうまくいっていない部分が多い」。後半戦5試合は1勝3敗、防御率7・76。自己ワーストタイの7失点を記録した1日のエンゼルス戦後に「別の投手にならなければ」と発言した。以降、タイミングを取る左足の上げ方や、左腕の動きをコンパクトにするなど微調整を続けてきたが改善には至らない。重心移動がしっかりできないため、体が早く開き、腕も思うように振れない。直球で押し込めなくなり、この日も高めに浮いた緩い変化球を痛打された。

 ただ、この日の試合後には「(あの発言は)撤回。自分らしくいかないと。(今まで)こっちに適応しないといけないというのが強すぎた。周りの意見も聞きすぎていた」と方針を転換した。日本ハム時代同様に、登板日当日も試合前の全体練習でキャッチボールを行うなどした。結果は出なかったが、「レンジャーズは日本の時の僕を(評価して)獲ってくれたわけだし、そこを貫いていったほうがいいかな」と話した。

 原点回帰での再出発を誓ったことで精神的に吹っ切れたのか。前回までは四球を恐れるあまり弱気な部分も見られたが、「きょうは俺の球を打ってみろ、という気持ちでいけた。成長できたかな」と収穫も口にした。

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