光星学院 プロ注目コンビ「白河の関」越え宣言

[ 2012年8月8日 06:00 ]

 第94回全国高校野球選手権大会は、8日に甲子園球場で開幕する。今大会は今センバツ優勝校の大阪桐蔭や準優勝校の光星学院(青森)、昨夏優勝の日大三(西東京)など強豪校が順当に出場を決めた一方、初出場は成立学園(東東京)など5校とフレッシュな顔ぶれもそろった。なかでも史上7校目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭の153キロ右腕・藤浪晋太郎投手(3年)と東北勢初の全国制覇を狙う光星学院の田村龍弘捕手と北條史也内野手(ともに3年)のプロ注目コンビの活躍に注目が集まる。

 光星学院のドラフト候補コンビが、初の「白河の関」越えを宣言した。今春センバツの大阪桐蔭との決勝では、それぞれ藤浪からマルチ安打をマークし、チームで12安打を浴びせたが3―7で敗戦。昨夏に続き、またも決勝で涙をのんだ。それだけに、OBの巨人・坂本2世の呼び声高い北條は「3度目の正直で絶対に勝つという気持ちでやる」と闘志を燃やす。

 昨秋ドラフトでヤクルトから1位指名された川上らが在籍した昨夏は、青森大会でチーム打率・415と圧倒的な打力を誇った。今夏は・338。青森大会は6試合中3試合で2点差以内の試合を制するなど、苦戦が目立った。センバツ後の春季大会で打率1割台と不調に陥った田村は「周りからは次は優勝と言われるけど、悔いのない試合がしたい」と無欲を強調。仲井宗基監督も「青森大会はつながらなかっただけで、打撃は悪くない」と分析している。

 初戦は過去春夏通算5度の甲子園出場で初戦敗退がない遊学館(石川)。頂上を目指す光星学院ナインの戦いがいよいよ幕を開ける。

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2012年8月8日のニュース